img1_ShoichiA_20141209 2014年 Dec 09日

最大限の機材を、できるだけ軽く、最高の保護性能で。

フォトグラファーは誰しも重い機材をできるだけ軽く運びたいという矛盾した欲望を持っている。特に、何が起きるか分からない撮影の際にはあらゆる事態に対応できるよう、できるだけ機材を用意しておきたい。その期待に最大限応えるのがこのMP ショルダーバッグシリーズだ。

 

現場での機動性を重視しつつできるだけ多くの荷物を運びたいという場合、どんなタイプのカメラバッグを選べばいいだろうか?スリングは重い荷物の持ち運びには適していない。リュックやローリングは移動が多い場合には便利だが、収納物に素早くアクセスすることが難しい。

 

そうなってくると、自ずとショルダータイプが選択肢の一番上に上がってくるのだが、沢山のレンズを詰め込むことができる大型のショルダーバッグは、そもそもバッグ本体の重量もかなりのものになるで、持ち運びに苦労することが多い。

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見た目からは想像できない軽さだ。それでいて確実に内部機材を保護してくれる。]

 

 

ところがこのMP ショルダーバッグ50は、外寸41cm x 33cm x 29cm と弩級のサイズながらその重量はわずか1.8kg(ショルダーハーネスや内部の仕切り等全て含む実測値)。何も入っていない状態で持ち上げてみると拍子抜けしてしまうぐらい軽い。

 

類似の他社製品と比べてみよう。内寸を基準に計算した本製品の容量は24.7Lで重量が1.8Kgである。同じぐらいの容量のショルダータイプのカメラバッグと比較してみると、重量が2.5Kg~3.0Kgというものが多く、MP ショルダーバッグ50が際だって軽いことがよく分かる。

 

その軽さの秘密は、外装部と内装部が連携して機材を保護するという設計思想にある。外装部のExo-tough(エックスオー・タフ)と名付けられた構造はマルチレイヤー素材を利用し、外からの鋭い衝撃を分散緩和。バッグの内部まで衝撃を伝えないようにしてくれる。一方で内装部の保護材であるCPS(コアプロテクションシステム)は、起毛素材・3D衝撃吸収材・構造補強材からなる3層構造になっており、振動や衝撃を立体的に分散・吸収。機材を守ってくれる。これら二つの保護材を効率よく組み合わせることで、最高の保護性能と最大限の軽量化を実現しているのだ。

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[とても厚手で美しいこの仕切りは、単なる仕切りではなく衝撃を分散・吸収する役割を果たす保護材となっている。]

 

 

内部のレイアウトは取り外し可能な仕切りによって分けられた3つの収納スペースと、ノートパソコンのスペースに分かれるオーソドックスなタイプだ。厚みだけでなく高さもあるため、機材をかなり詰め込むことができる。

 

またユニークなのが、二段重ねのレイアウトにすることで、上段にカメラを横にした状態で収納できることだ。収納の際に上段と下段二つにわけ、下段に交換レンズやストロボを敷き詰めることで、上段に横にしたレンズを付けたカメラを向き合う形で二台入れる事ができる。なお、ノートPC用の保護パッドは外すことができるので、ノートPCを運ぶ必要が無い場合はパッドを外すことで本体収納部の広さをさらに確保する事ができる。

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[上:左の収納スペースにnissin MG80004台。中央のスペースに、XF10-24mmF4 R OISを付けたX-T1SIGMA 85mm F1.4 EX DG HSMX-T1の下)、EF70-200mm F2.8L IS II USM。右のスペースにSIGMA Art 50mm F1.4 DG HSMと、EF24-70mm F2.8L II USMを付けたEOS 5D Mark III。ノートPC収納部にはCactusV65台(1台は奥に入れているため見えない)。

下:下段に交換レンズやストロボを敷き詰め、上段にXF10-24mmF4 R OISを付けたX-T1と、EF70-200mm F2.8L IS II USMを付けたEOS 5D Mark IIIを横向きに置いている。

いずれの場合もフードは付けていないことに注意して欲しい(私は最近フードを使わない)。]

 

 

メイン以外の収納部は左右と前面、背面の4箇所用意されており、いずれもジッパーで閉じることができるようになっている。左右の収納部は大きく、ハイエンドスピードライトを2本すっぽり入れてもまだ余裕がある。撮影後素早く移動したい際、スピードライトをとりあえず入れておくのに便利だった。また、右収納部にはさらに外側にポケットが用意されているので、ペットボトルやレンズキャップを入れておくのにちょうど良い。

 

前面の収納部は若干の厚みが有り、スマホやペンを入れるポケットが用意されている他、タブレットを入れるスペースもある。バッテリーやメモリーカードケースなどの小物を入れるのにちょうど良く、収納物が不用意に落ちないようマチがついているのが嬉しい。背面の収納部はあまり厚みが無いので資料や書類を入れると良いだろう。

 

さらに上面の蓋には開口部が用意されており、収納物を必要に応じて素早く取り出すことができる。このおかげで、移動の途中で

シャッターチャンスに遭遇した場合でも可能な限りカメラやレンズを取り出して撮影することができる。

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[上蓋にはメイン収納部に素早くアクセスできる開口部が用意されている。]

 

 

メイン収納部の上蓋のジッパーは、通常のバッグとは異なり背面側から開くようになっている。前面側から開くタイプのバッグだと、バッグを置く際に一度180度一回転させてバッグの前面を自分の方に向ける「儀式」が必要となるが、このMP ショルダーバッグならバッグを置いたその瞬間からすぐに上蓋を開くことができる。なにより、これならバッグを地面に置いた際にも、モデルに対してデザイン的に格好いいバッグの正面を見せる形になるので、自分の格好良さ10%UP(当社比)だ(笑。

 

底面にはしっかりしたゴムの足が四つ付けられているので、不整地でもバッグの底面を不必要に汚す不安が無い。もちろんレインカバーも付属しているので、雨の日の撮影でもこのゴム足とレインカバーのおかげで安心だった。

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[上蓋のジッパーは背面側から開くのでバッグを回転させることなく、そのまま置いて直ぐに上蓋を開くことができる。]

 

 

カメラ本体の重量が軽いとは言え、調子に乗って機材を沢山詰め込んだら重量は相当な物になってしまう。普段はほどほどにしておいた方が良いが、撮影内容によっては限界に挑戦しなければいけないときもある。そんな時に役立ってくれるのが背面にあるベルトだ。これを使えばキャリアーのハンドルにバッグを固定することができるので、いざという時はお手持ちのローリングタイプのカメラバッグやスーツケースと組み合わせると移動時が楽になる。

 

また、ここまで多くの機材を運ぶ必要がないという方には、一つ下のサイズMP ショルダーバッグ30がお勧めだ。お持ちの機材数に応じて選んで欲しい。

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MP ショルダーバッグ50をお供に撮影した写真。]


This day with me


img1_ShoichiA_20141020 2014年 Nov 17日

多くの装備をコンパクトに持って行ける アクティブスリング

マンフロットからまた一つユニークなアイテムが登場した。それがこの「MA アクティブスリング」シリーズだ。一見するとコンパクトなミラーレスカメラ用のバッグにも見えるのだが、実はこれ、MA アクティブスリング2なら70-200mmF2.8クラスのレンズと縦グリップを付けたフルサイズ一眼レフカメラが入るほどの収納力を誇るのだ。

 

その秘密はこの三角の形状にある。
通常「カメラバッグ=長方形」が一般的のため、三角形のカバンは収納力が低そうなイメージを受けるのだが、そうではない。大抵の場合、持ち運ぶレンズの長さはまちまちだ。そのため、バッグは必ずしも長方形である必要は無い。むしろ三角形の方が効率よく収めることができるのだ。

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スタイリッシュなデザインなので女性にもよく似合う。

実際、MA アクティブスリング2なら、大口径望遠ズームレンズを付けたグリップ付きのフルサイズ一眼レフカメラ、大口径標準ズームレンズ、そして大口径広角ズームレンズの、いわゆる大三元を全て収納できてしまう。仕切り用のパッドは肉厚なので、こういった重量級のレンズを入れても安心だ。

もちろん、デジタル一眼レフカメラだけではなくミラーレスカメラを主体としたシステムの収納にも合う。その場合はよりコンパクトなMA アクティブスリング1の方が向いているだろう。

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大口径望遠ズームレンズに、大口径標準ズームレンズ、さらにハイエンド型のストロボ2台を入れることもできる。

 

いくら効率よく収納できても、いざという時の出し入れが面倒だとカメラバッグとしての評価は半減してしまうのだが、ワンショルダーのスリングバッグなので、バッグをくるっと体の正面に回すだけで収納部にアクセスできる。いちいちバッグを下ろしたりする必要が無いため、迅速にカメラを取り出したり、素早くレンズ交換をすることができる。

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スリングバッグなのでレンズ交換はスムーズにできる。

 

収納部のロックはジッパー、ベルクロ、バックルと3種類が用意されている。もちろんこれらは用途に応じて使い分けることができるので、機動力を優先する場合はベルクロだけで開け閉めする、移動時は3つ全て閉じて保護性能を最大限発揮させる、といった感じに運用している。

 

さらに、長時間移動する場合や激しく動く場合には、ショルダーストラップから出ているクロスベルトをバッグに装着することで、MA アクティブスリングを体に密着させることができる。
クロスベルトを外さないとカバンを体の前に回すことはできなくなるが、その代わりバッグが安定するので長時間背負っていても疲れにくくなる。
体に触れる面はマンフロットロゴをあしらった厚手のメッシュ生地で、肌触りも良い。

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体に触れる面は厚手のメッシュ生地となっているので長時間の利用でも快適だ。

 

前面・背面・サイド・ショルダーストラップの4箇所にサブの収納部を備える。前面のジッパーはやや短いが、収納スペースはバッグ全体に広がっているので意外と物を入れることができる。私はフィルターやレンズキャップなど頻繁に出し入れする物を入れている。次に背面の収納部だが、ここは4つある収納部のうち最大の開口部を誇るので、大きな物を入れるのに適している。長財布などを入れるのにピッタリだ。

 

サイドポケットには2分割されたメッシュポケットが付いているのでメモリーカードなどを分類ができる。最後に、ショルダーストラップの収納部はスマートフォンのために用意された物だが、スマートフォンの代わりにガムやハンカチなどちょっとした小物類を入れることができる。

 

外地は撥水素材の高密度ナイロンなので多少の雨でも安心だ。もちろん、レインプロテクターが付属しているので、ゲリラ豪雨のような激しい雨の際にも収納物を濡らさずに済む。

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どんな場所に持っていっても馴染むデザインなので安心だ。

 

人が多くて混雑している場所や、TPO的に大きなカバンを持ち込めないような場所へ、可能な限り多くの装備をできるだけコンパクトに持っていきたいという要望を満たしてくれるバッグと言えるだろう。

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[MA アクティブスリングをお供に、撮影した写真。]


This day with me


ShoichiA_20140930_00 2014年 Oct 01日

PLリボルバー8で、レンズ交換もラクに。

素早くレンズを交換できるので機動力を最大限に活かすことができるPL リボルバー8 バックパック。

ショルダータイプやスリングタイプに比べると、バックパックは長時間背負っても肩や腰が疲れにくく移動しやすいという利点があるので、荷物が多く頻繁な移動を繰り返すような撮影には最適なカメラバッグだといえる。一方で、収納物にアクセスするには一度バックパックを降ろす必要があるため、レンズ交換などの際にはどうしても効率が悪くなってしまうという欠点がある。

私も今までは従来型のバックパックを使っていたのだが、以前雪解け後のぬかるんだ場所で撮影をした際、リュックを置く場所が無いために非常に手間がかかったと記憶している。

それ以来バックパックをなんとなく避けていたのだが、このPLリボルバー8ならそういった悩みが一発で解決する。バックパックを降ろすこと無く、スムーズに効率よくレンズ交換をすることができるのだ。その秘密は中で回転するメイン収納部と、サイドの開閉部にある。メイン収納部はくるくる回る円形となっており、全ての収納物を一発で手元に寄せることができる。そのため、片方のショルダーハーネスを肩から外し、バックパックを体の前方にもってきてサイドの開閉部を開いてメイン収納部を回すだけで、バックパップを地面に下ろすこと無く、収納している全てのレンズに一発でアクセスすることが可能なのだ。

ShoichiA_20140930_01サイドの蓋を開くことで全てのレンズにアクセスすることが可能。左右どちら側にも蓋が用意されているので、個人の好みに応じて使い分けることができる。

回転収納部には最大で6本のレンズを入れることができ、一箇所は仕切りを外して二つの収納部をつなげることで、フルサイズ用70-200mm F2.8クラスのレンズを入れることができる。不用意にレンズを落とすことがないよう、落下防止用の伸縮自由なベルトが縫い付けられているので安心だ。

ShoichiA_20140930_02仕切りを外すことでフルサイズ用70-200mm F2.8クラスのレンズを入れることができる。

上収納部には、24-70mm F2.8クラスのレンズにバッテリーグリップを付けたフルサイズ一眼レフカメラを収納できるほどの広さがある。ミラーレス機ならレンズの大きさにもよるが、レンズを付けたまま2-3台は入る。スナップ用にPLリボルバー8に収納しないことを前提としたミラーレスを片手に持ちつつ、本気撮影用の一眼レフをこの上収納部入れておき、狙いの撮影場所に到着したら一眼レフを出す、という使い方をするのも良いだろう。

ShoichiA_20140930_03リュックの側面が平らになっているので、レンズ交換の際にレンズを一時的に置くことすらできる。

多めに荷物を詰め込んだとしても、メッシュ生地の厚手のクッションが超時間の快適な背負い心地をサポートしてくれる。また、背面部には15.4インチまでのノートパソコンを収納することが可能だ。私はここにマンフロットのプロ用エアージャケットを折りたたんで入れている。PLリボルバー8付属のレインプロテクターと相まって、いざという時の雨でも安心だ。

上部には取っ手が付いており、PLリボルバー8を背負っていない際の持ち運びにも困らない。両サイドにはポケットが付いているので、フィルターや交換用バッテリーなどのアクセサリー類を入れておくこともできる。外したレンズキャップを入れておくのも良いだろう。このサイドポケットは少し深めになっているので、不意の落下を最大限防止することができる。

ShoichiA_20140930_04メッシュ生地の厚手のクッションが長時間の持ち歩きをサポート。

このように、PLリボルバー8は被写体やシチュエーションに応じて、素早くレンズを交換しながらアクティブに撮影を行うスタイルにぴったりのバックパックと言える。一度使ってしまうとこの便利さに病みつきになってしまうだろう。

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ShoichiA_20140930_06PLリボルバー8をカメラバッグとしてお供に、撮影した写真。


This day with me